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概要

Yellowfinはレポートにデータを表現するために、表とグラフの2つの表示方法をサポートしています。ここでは、Yellowfinで使用できるさまざまな種類の表を扱い、表を作成する方法、およびデータを表に表示する手段を分類する方法について解説します。

レイアウトオプション

使用可能な表の種類は以下の3つです:

オプション

説明

カラム(列)ベース

最も一般的な表の形式で、Yellowfinではこれを初期値としています。

ロウ(行)ベース

標準的なカラムベースの変形です。

クロス集計

データを集約するのに便利な表の特別な形式です。

カラム(列)ベース

Yellowfinの表は、行と列でデータが表示され、ヘッダーとフッターが付加されています。ヘッダーとフッターは行と列の特別な形で、ヘッダーにはたとえば表示されている値の名前やラベルなどの情報、フッターには値の行、あるいは列ごとの集計結果が表示されます。カラム(列)ベースの表では、以下の図のように、表のトップに各カラムのデータのラベルが、その下の各行にその実際のデータが表示されます。

カラム(列)ベースの表では、以下の図のように、表のトップに各カラムのデータのラベルが、その下の各行にその実際のデータが表示されます:

カラム(列)ベースの表を使用する場合

カラム(列)ベースの表は連続的な2次元のリストで、複雑なデータを含んでおらず、多量のデータを表示することができます。カラムのレイアウトはレポートデータ上のアイテムのレイアウトと直結しています。つまりレポートのカラムリストに並べられた通りの順番でデータが表示されます。

用途:2次元のデータを表示する

留意点:

  1. 表示するアイテムはカラム(列)フィールドで表示順を指定します。たとえば各行に場所、人数、基本給の順にデータを表示したい場合には、データフィールドからそれらを選び、レポートデータのカラム(列)フィールドに表示順に配置してください。
  2. ドキュメントがセクションを含むかどうかに関わらず、カラム(列)フィールドに指定されたアイテムで表の内容が作成されます。

ロウ(行)ベース

ロウ(行)ベースの表では、以下の図のように、表の左端に各ロウのデータのラベルが、その右の各列にその実際のデータが表示されます。この形式は財務レポートやデータのハイライトが必要な場合によく使用されます。たとえばそのレポートの閲覧者が場所に注目していれば、シドニーに関するデータを分かりやすく表示することができます。

ロウ(列)ベースの表を使用する場合

ロウ(行)ベースの表はデータが縦に表示されているだけで、基本的にカラム(列)ベースの表と同じです。表の種類に「ロウ(行)ベース」を選択すると、レポートデータの「カラム(列)フィールド」が「ロウ(行)フィールド」に変わり、レポート実行時には選択されたアイテムが各行に表示されます。

用途:2次元データを縦に表示

留意点:

  1. 表示するアイテムはロウ(行)フィールドで表示順を指定します。
  2. ドキュメントがセクションを含むかどうかに関わらず、ロウ(行)フィールドに指定されたアイテムで表の内容が作られます。

クロス集計

クロス集計を使えば、レポートのデータをより明確に表現することが可能です。クロス集計レポートはロウとカラムの交点の集約した値を表示します。レポートの値をカラムヘッダーで囲むようにしてクロス集計を作成します。クロス集計では、複数のディメンション(次元)データを使って入れ子の表を作ることも可能です。たとえば表のトップに国名を並べ、その下に都市名を並べることができます。こうすることで、各都市別、各国別のデータが一覧できます。

以下の例では、地域ごとの売上高を年ごとに分割して表示しています。こうすることで地域の比較と同時に、年ごとの変化も追跡することができます。ロウとカラムの交点には集約した値が表示されます。

留意点:

  1. 表示するアイテムはロウ(行)、カラム(列)フィールドで別々に表示順を指定します。
  2. ドキュメントがセクションを含むかどうかに関わらず、ロウ(行)、およびカラム(列)フィールドに指定されたアイテムで表の内容が作られます
  3. 縦横どちらのヘッダーにもメトリック(数値)データを指定することはできません。それらはクロス集計表の内容にのみ使用できます。
  4. 複数のアイテムを表の内容として指定できます。
  5. 縦横どちらのヘッダーにも複数のアイテムを指定できます。

クロス集計の設定

基本的なクロス集計

クロス集計の基本形は、ロウ、カラムともに1つずつのディメンション(次元)データが指定され、1つのメトリック(数値)データを内容とするものです。

  1. レポートデータページを開いて表の種類に「クロス集計」を指定します。画面が更新され、レポートデータ欄に「ロウ(行)フィールド」、「カラム(列)フィールド」、それに「メトリック(数値)」が表示されます。
  2. 表で表示したいディメンション(次元)、メトリック(数値)データをそれぞれのフィールドにドラッグ&ドロップします。ロウ、カラムの各フィールドに少なくとも1つずつのディメンション(次元)データ、メトリック(数値)に少なくとも1つのメトリック(数値)データを指定しなければなりません。
  3. 「>」ボタンをクリックしてプレビューに進むと指定した縦横のディメンション(次元)によって指定された値がその交点に表示された、クロス集計の表ができあがります。

高度なクロス集計

レポートデータの各フィールドにディメンション(次元)やメトリック(数値)データを追加することでさらに高度なクロス集計を行うことができます。もちろんそれにより、表示されるデータが複雑になることは理解しておく必要があります。

クロス集計で複数のメトリック(数値)を表示する

クロス集計の表で複数のメトリック(数値)データを表示するには、メトリック(数値)欄に複数のメトリック(数値)データを指定します。
注意: 表の中で複数のメトリック(数値)データが表示される順番は、メトリック(数値)にアイテムが指定された順番になります。

この例では、「Count Athlete ID」および「Sum Invoiced Amount Rating」が含まれます。

  • 2つのメトリック(数値)が表示されています。上の2つのメトリック(数値)が「年」の下のカラムを分割しているように2つのメトリック(数値)はカラムヘッダーを分割して表示されます。
  • メトリック(数値)のタイトルは表のトップではなくボディに移動します。

複数のディメンション(次元)

ロウ、あるいはカラムに複数のディメンション(次元)を設定するには、それぞれのフィールドに表示したいアイテムをドラッグ&ドロップします。

前述の例では、「Age Group at Camp」および「Gender」がカラムとして使用されています。
注意: これらのロウ、あるいはカラムの表示順はそれぞれのフィールドにおけるアイテムの順番に従います。

  • カラムに2つのディメンション(次元)が表示され、「Age Group at Camp」ディメンションが「Gender」ディメンションにまたがっています。「Gender」は「Age Group at Camp」ごとに分割されています。
  • レポートには必要なだけのディメンション(次元)を追加することができます。