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概要

レポートフィルターを使用して、返されるデータ量を、必要とする特定のサブセットに制限することができます。

ドキュメントにいつもすべてのデータが必要とは限りません。クエリーに条件やフィルターを指定することで本当に必要なデータだけをレポートに含めることができます。以下の図は条件やフィルターがどのように機能するかを示しています。

レポートには多彩なフィルターを設定することができます。事前に条件を設定しておいてレポートの実行時に適用することも、実行時にユーザーの入力を促してフィルター値を完成させることも可能です。

レポート作成時に使用可能なフィルターには、事前に条件を定義しておく定義済みフィルターと、実行時にユーザーの入力を促して条件を完成させるユーザー定義フィルターがあります。

定義済みフィルター

定義済みフィルターは、レポートにフィルターや条件を設定しておいてユーザーに必要なデータを確実に提示するために使われます。
定義済みフィルターが効果的なのは以下のようなケースです:

  1. 場所やビジネス上の部署による絞り込みなど、レポート作成者が一般的に必要とするフィルタリング。
  2. 一般的に使用されるが条件設定などが難しく、設定に時間がかかるフィルタリング。

定義済みフィルターはデータフィールドの一覧で使用される アイコンによって示されます。定義済みフィルターをレポートに含めるには、フィールド一覧から選択して、「フィルター」エリアに追加します。

このようにしてレポートに追加する定義済みフィルターの内容は編集することができません。そうする場合には、ユーザー定義フィルターを作成する必要があります。

詳細については、 定義済みフィルター を参照してください。

定義済みフィルターグループ

フィルターグループは、レポートの作成時によく使用されるフィルターセットを作成し直す手間を省くために、ビューレベルで作成されます。

定義済みフィルターグループはデータフィールドの一覧で使用される アイコンによって示されます。フィルターセットをレポートに含めるには、フィールド一覧から選択して、「フィルター」エリアに追加します。

詳細については、 フィルターグループ を参照してください。

フィルターグループ

ビューの中で使用可能なデータを使って独自の絞り込みを行いたい場合にはユーザー定義フィルターを作成します。

  1. フィルターを追加する最初のステップは、以下のようにフィルター欄に対象とするディメンション(次元)あるいはメトリック(数値)のフィールドをドラッグ&ドロップすることです。
  2. フィルター設定ページで、これらのフィルターの値を設定できます。

ユーザープロンプトフィルター

ユーザー定義フィルターを使って、ユーザーの入力を促すフィルターやパラメーター駆動のレポートを作成することができます。以下の図のように、フィルターの定義時に条件値を設定せずにおくと、フィルターは実行時に、その値の指定をユーザーに促します。

パラメーター

パラメーターは特別なタイプのフィールドで、計算フィールドへのユーザー入力を可能にしたり、同じ入力値を必要とする複数のフィルターに単一のユーザープロンプトを設定したりすることができます。パラメーターは標準的なフィルターと違って、What-If分析(仮説分析)を可能にする計算に入力値を使用することができます。

たとえば、収益の標準的なフィルターは、結果セットを特定の収益値(100ドルより大きいなど)に限定します。ただし、パラメーターは計算を実行するため(現在の販売単位に100ドルを乗じる場合など)に使用することができます。

パラメーターフィールドはビューで設定しますが、レポートの集計やフィルターに適用することができます。

パラメーターフィールドはデータフィールドの一覧に、アイコン( )で表示されます。

詳細については、 パラメーター を参照してください。

アクセスフィルター

アクセスフィルターは、閲覧するユーザーの権限に基づいてレポートの全般に制限をかけます。このフィルターは同じレポートを多数のユーザーに公開し、使用を許可しますが、表示されるデータはそのユーザーに関わるものに限ります。

たとえばあるコストセンターのマネージャーの場合、レポートを実行した際に閲覧できるのは彼の部署の経費に関わるデータのみで他の部署の経費を参照することはできません。