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概要

ビューは、Yellowfinで使用されるメタデータレイヤーであり、レポート作成者にデータベース構造の複雑さを隠します。ビューは、レポート構築で使用可能にしたいデータベース内のカラムを、定義するために使用されます。複数のテーブルを結合するためには、ビジネスロジックを元に結合条件となるフィールドを定義する必要があります。

ビュー作成には、以下の主要な2つのステップがあります。

  1. 関係図(ER図) – データベースから必要なテーブルを選択し、これらのテーブル内のデータをどのように結合するか定義します。

  2. ビューフィールドの選択 – テーブル内のどのフィールドを使用可能にするのかを定義し、それらのフィールドにメタデータを提供します。

より詳細な情報は、ビューを参照してください。

作成

1.以下に示すいずれかひとつの方法で、ビュー作成プロセスを開始します。

 

    • レフトサイドナビゲーション – レフトサイドナビゲーションパネルを開き、「作成」をクリックして、「ビュー」をを選択します。

 

    • 上部右ボタン ‐ 「作成」ボタンをクリックし、「ビュー」を選択します。

 

    • ツールバー – ツールバー内の「作成」リンクをクリックし、「ビュー」を選択します。

 

    • 管理コンソール – 「管理コンソール」に移動し、ビュー項目を開き、「追加」ボタンをクリックします。

 

新しいビューライトボックスが表示されます。

レフトサイドナビゲーション上部右(レフトサイドナビゲーションとともに配置することも可能)
ツールバー管理コンソール

 

 

2. 以下のうちどちらかを実行します。

 

    • データソースを選択する

 

    • 新規データソース作成

 

今回は、データソースの一覧から、「Ski Team を選択します。

3.ビューを作成するための、基本的なパラメータが表示されます。今回は、より複雑なビューについて説明するため、「複数テーブル」オプションを選択します。

4. 「ビューの編集」をクリックして、メインのビュービルダーにアクセスします。

5. ビュービルダーページが開きます。キャンバスの左側には、「データベーステーブル」パネルにテーブルの一覧が表示され、右側には、「ビューオプション」が表示されます。

 

6. 右の画像のように、「ビューオプション」パネルで、ビューの名前を更新します。今回は、「Tutorial View」とします。

7.「説明」を入力します:このビューは、Yellowfinについて学ぶために使用します。

 

テーブル間結合設定

テーブル間結合設定」は、ビュービルダーの主要なコンポーネントの1つです。こちらでは、選択したデータベーステーブル間の、すべてのリレーションを定義することができます。

 

1. 画面左側のテーブルリストから、以下のテーブルをキャンバスにドラッグします。

ATHLETEFACT」、「PERSON」、「CAMP

右の画像のような、3つのテーブルがキャンバス上に表示されます。

2.「ATHLETEFACT」テーブル上で、「新規結合(Join)作成」ボタンをクリックします。「結合作成」ポップアップが開きます。「ATHLETEFACT」テーブルと「PERSON」テーブル間の結合定義を作成します。

結合元 : ATHLETEFACT
結合タイプ :  Inner Join
接合先:  PERSON
結合ロジック:  PERSONID =(等しい) PERSONID

3. 「追加」ボタンをクリックして、結合の定義を追加します。右の画像のような、結合ロジックが表示されます。

4. 「保存して閉じる」ボタンをクリックして、結合を保存します。

 

 

結合が、ATHLETEFACTテーブルと「PERSON」テーブル間を結ぶ直線として表示されます。結合アイコンにマウスカーソルを重ねると、ツールチップ内に結合ロジックが表示されます。

5.「ATHLETEFACT」テーブルから 「CAMP」テーブルへ、別の「Inner Join」を作成します。CAMPテーブル内では、CAMPID = (等しい)CAMPIDです。

必要に応じて、キャンバス内でテーブルを移動することで、ダイアグラムをより読み取りやすくすることができます。「保存して閉じる」ボタンをクリックして、結合を保存します。結合が、ATHLETEFACTテーブルとCAMPテーブル間を結ぶ直線として表示されます。結合アイコンにマウスカーソルを重ねると、ツールチップ内に結合ロジックが表示されます。

 

より詳細な情報は、ドラッグ&ドロップビュービルダーを参照してください。

フィールド選択

エンドユーザーがレポートを作成するために使用可能なフィールドを選択します。レポート作成に使用することができるのは、未結合のフィールドの一覧の各テーブルから選択したカラムのみです。

 

1.テーブル名の横にある展開アイコンをクリックして、展開します。


 

2.ATHLETEFACT」テーブル上の「テーブル属性の編集をクリックします。「ビューオプション」パネルに、テーブルの属性が表示されます。

3.「カラム(列)」項目をクリックして、オプションを開きます。「ATHLETEFACT」テーブルのカラム(列)セットが表示されます。

AGEATCAMP」、「AGEGROUPATCAMP」、「COST」、「DEMOGRAPHIC」、「INVOICEDDATE」、「INVOICEESTIMATE」、「PERSONID」の各カラムを選択します。

4. これらのカラムを選択したら、再度「テーブル属性の編集をクリックして、ダイアグラムを更新します。

5.選択したカラムは、テーブル内に「太字」で表示されます(画像を参照してください)。

6.各テーブルにて、最後のステップを繰り返します。

CAMP : 「CAMPDEMOGRAPHIC」、「CAMPDESCRIPTION」、「CAMPREGION」、「ISOCODE
PERSON : 「DATEOFBIRTH」、「GENDER」、「ISOCODE」、「REGION

7. ナビゲーションバー内の「ステップ2」をクリックして、「ビューフィールド」ページに進みます。

より詳細な情報は、テーブルプロパティを参照してください。

フィールドカテゴリーとメタデータ

初期設定では、前項で選択したフィールドは、「未結合のフィールド」パネルにあるそれぞれのテーブル名のフォルダーの中にあります。これらのフィールドは、メタデータが関連付けられていないため、このままではレポート作成者が使用することはできません。「有効なフィールド」パネルで、これらのフィールドにカテゴリー(フォルダー)を割り当てる必要があります。フィールドは、レポート作成者にとって分かりやすいように分類をする必要があり、そのため、データベース内のテーブル構造とは異なるグループでフィールドを分類することができます。

 

1. 始めに、フィールドを分類するために使用するカテゴリーが、作成済みであることを確認してください。「有効なフィールド」項目内で、「カテゴリーの編集」リンクをクリックします。

2.「Athlete」、Athlete Payment」、Camp」、「Time」カテゴリーを追加し、「保存して閉じる」ボタンをクリックします。

3. フォルダー名の横にある展開矢印をクリックして、各テーブルから選択したカラムを表示します。

4.「ATHLETEFACT」テーブルから、「AGEATCAMP」、「AGEGROUPATCAMP」、「DEMOGRAPHIC 」の各フィールドを個別に選択してドラッグをするか、shiftキーを使用して複数選択することで、これらのフィールドを「Athlete」フォルダーにドラッグします。

ドラッグが完了すると、カラム名が太字で表示され、ビューに追加されたことを確認することができます。

 

5.上記のステップを繰り返して、すべてのフィールドを適切なカテゴリーへ分類します。

COST」、「INVOICEDDATE」、「INVOICEESTIMATE」の各フィールド > 「Athlete Payment」カテゴリー

INVOICEDDATE」フィールド > 「Time」カテゴリー

CAMP」フィールド > 「Camp」カテゴリー

PERSON」フィールド > 「Athlete」カテゴリー

 

6. フィールド名を更新して、よりユーザーに分かりやすい表記に変更します。「ISOCODE」フィールドをダブルクリックしてください。フィールド表示名を「Athlete Country」に変更します。

 

7.このフィールドは、参照コードを使用することで、ISO国コードをそれぞれの国名に変換します。この設定をするためには、「書式」タブをクリックします。

8.「書式」オプションを、「参照コード」に設定します。今回は、サンプル用に設定した既存のタイプを使用します。

より詳細な情報は、参照コードを参照してください。

9. ドロップダウンメニューから、「Country」を選択します。

10. 「保存」ボタンをクリックして、変更内容を確定します。

11.これにより、「Athlete」フォルダー内の「ISOCODE」カラムを更新します。同じ方法で、すべての属性に対してビジネス用語を割り当ててください。

より詳細な情報は、ビューフィールドを参照してください。

 


フィールド書式

書式オプションは、フィールドがレポート上でどのように使用されるかのデフォルトを指定します。ユーザーは、特定のレポートについて書式を変更することができます。


1. 「Cost」フィールドをダブルクリックして、編集ウィンドウを開きます。

2.「 書式」タブをクリックします。

3.小数点以下桁数」を「0」にし、接頭辞に「$」を設定します。

4.「デフォルト集約」として、「合計」を選択します。

5. 必要に応じて、グラフ表示のを適用します。

6.保存」ボタンをクリックして、変更内容を確定します。

より詳細な情報は、フィールド書式を参照してください。

計算フィールド

データベースからのフィールドに加えて、計算フィールド、定義済みフィルター、日付階層フィールドを作成することができます。

計算メトリック(数値)

このタイプの計算フィールドは、結果として数値を返す計算を構築することができます。今回の例では、請求額(Invoiced)から費用(Cost)を差し引くことで利益を計算します。

 

1.未結合のフィールド」パネル内で「計算フィールド」フォルダーを開き、「式ビルダー」フォルダーを開きます。

2.メトリック(数値)」フィールドを、「Athlete Payment」フォルダーへドラッグします。

3.「定義」タブが表示されます。表示名を「Profit」に設定し、計算ロジックとして説明に、「Invoiced - Cost」、と入力します。こちらは、計算に使用されている式を知りたいユーザーにとって役立つ情報です。

4.「」タブをクリックして、計算式を定義します。

5.フィールド選択のドロップダウンから、「INVOICEESTIMATE」を選択し、横にある「+ Add」ボタンをクリックして計算式に組込みます。

6. フィールド選択のドロップダウン直下にある、「」(マイナス)ボタンをクリックします。

7.「COST」フィールドを選択し、「+ Add」ボタンをクリックして、このサンプル計算式を完成させます。

8. 「ここをクリックし、この式をテスト」をクリックして、計算式を検証します。テストが成功すると、「式は正常です」、というメッセージがビルダーの上部に表示されます。

9.「 有効化」をクリックしてフィールドを保存すると、レポートで使用できるようになります。

10.「Athlete Payment」カテゴリー内に、「Profit」計算フィールドが表示されます。これが式であることを示すために、通常のメトリック(数値)アイコンではなく、緑のアイコンが表示されます。

より詳細な情報は、ビュー計算フィールドを参照してください。

日付階層フィールド

日付階層計算フィールドは、データベース内の一つの日付フィールドに基づく、複数の階層を構築することができます。こちらはその後、レポート内でのドリルダウン階層を定義したり、他の目的のために使用することができます。

 

1.始めに、階層テンプレートに使用する日付フィールドがあることを確認します。今回は、既に「Time」フォルダーに「INVOICEDDATE」フィールドを追加済のため、こちらを考慮する必要はありません。

2. 各階層を1つずつ、日付フィールドと同様のフォルダーへドラッグします。こちらは、後ほど階層を構築する際に重要になります。「年開始日」から始めます。「年開始日」を使用する理由としては、表示を「」単位に変更することができたとしても、フィールドは「日付」書式でなければいけないからです。これにより、フィールドをタイムシリーズグラフや、他の日付に関連する機能で使用することができるようになります。

3. フィールド名を「Year」に変更し、説明に「Invoiced Year」と入力します。これにより、このフィールドが請求日に基づいていることをユーザーに気付かせることができ、不適切な使用を防ぐことができます。

4.「定義」タブで、フィールドタイプを「ディメンション(次元)」に設定にします。メトリック(数値)はドリルダウン階層に対して互換性が無いため、ドリルダウン階層で使用するためには、フィールドはディメンション(次元)である必要があります。

5. 「定義」タブの最下部にて、「Year」が基づくフィールドを「INVOICEDDATE」に設定します。

6. フィールドを「有効化」します。

7. 同様のプロセスを繰り返し、今回は請求日の「月開始日」に基づく、「Month」フィールドを作成します。

 

8. 「INVOICEDDATE」フィールドをダブルクリックして、表示を「Invoiced Date」に変更します。後ほど階層の定義をおこなうために、フィールドタイプを「ディメンション(次元)」に変更します。

9.フィールドを「有効化」します。

ドリルダウン階層

レポートユーザーは階層により、あるレベルから次のレベルを選択して結果を制限することで、ディメンション階層をドリルダウンすることができます。例えば、年(2014年)から月(8月)、などにドリルダウンすることができます。

 

階層を作成する際には、階層の最上位から設定を開始し、順番に下がっていく必要があります。今回の例では、「Year」 > 「Month」 > 「Date」の階層を作成するため、最上位である「Year」フィールドの設定から開始します。

1.Year」フィールドをダブルクリックして、「階層」タブに移動します。

2.ドリルダウン」を有効にし、「ドリル先」オプションとして「Month」フィールドを選択し、フィールドを「有効化」します。

Year」と「Month」フィールド間にリンクが表示されることを、確認することができます。これは、2つのフィールド間に、階層リンクが定義されたことを示します。

3.次に、「Month」フィールドをダブルクリックして、同様のプロセスを繰り返します。「階層」タブに移動し、「ドリルダウン」を有効化して、「ドリル先」オプションとして「Invoiced Date」 フィールドを設定します。

4.フィールドを「有効化」します。

5.3レベルの階層が定義されたことを、確認することができます。最下位のフィールド(Invoiced Date)では、ドリルダウンオプションを定義する必要はありません。

より詳細な情報は、ドリルダウン階層を参照してください。

ビューサマリーと保存

1. 「ビューフィールド」ページにて、最後のステップをクリックし、「ビューサマリー」ページに進みます。

2. タブをクリックすることで、Yellowfinが生成したサンプルデータやSQLを確認することができます。

3.「有効化」ボタンをクリックしてビューを保存すると、このビューを使用できるようになります。

4. 「全般」タブで、作成したTutorial viewが有効化されたことを、確認することができます。これにより、レポートが作成できるようになります。

5.「閉じる」をクリックしてビューを閉じ、ビューリストに戻ります。

より詳細な情報は、ビューサマリーを参照してください。

追加情報

Yellowfinでのビュー作成について、より詳細な情報を確認したい際には、ビュー項目を参照してください。