概要
自動ディスカバリーを使用することで、Yellowfinはレポートビルダーを通して自動的にグラフやインサイトを生成することができます。この機能は、必要なデータをカラム (列) フィールドに追加することで、レポートビルダーのツールバーのインサイトボタンを使用して有効にすることができます。インサイト・ウィザードは、手動でのデータディスカバリープロセスとは異なり、分析の背景を提供し、その情報を使用してグラフや説明を生成するのに役立ちます。
インサイト・ウィザードには下記のオプションが含まれます。
オプション | 説明 |
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数値の説明 | このオプションを選択すると、1つのメトリック(数値)の詳細を掘り下げることができます。Yellowfinは、選択されたメトリック(数値)に影響する関連するデータを特定します。 隣のドロップダウンから確認したいメトリック(数値)を選択します。 |
数値の比較 | このオプションを選択すると、選択した2つのメトリック(数値)の値とその要因を比較します。 例:実際の収益(数値)と計画収益(数値)の比較 |
日付の比較 | このオプションを選択すると、2つの期間にわたって1つのメトリック(数値)の比較をします。ドロップダウンメニューより、下記の情報を設定する必要があります。
例:昨年から今年(期間)までの売上日(日付)における実際の収益(数値)の比較 |
項目の比較 | このオプションを選択すると、2つの項目に渡りメトリック(数値)を比較します。ドロップダウンメニューより、下記の情報を設定する必要があります。
例:売上(数値)を、アジアとヨーロッパ(項目)の2つの地域(項目)で比較 |
値が高いほど | 数値が高いほど分析結果が「良い(Good)」のか「悪い(Bad)」のかを選択します。 例:利益率の数値が高いと一般的に良いですが、費用の数値が高いと一般的に悪いとされます。 |
分析に使用するフィールド | 特定のフィールドを選択または選択解除し、分析を絞り込むことができます。 例:誕生日など関連性が低いと思われるフィールドを排除します。無関係のフィールドを排除することで、分析スピードを向上させることもできます。 |
フィールドで使用できる一意の値の数 | Yellowfinが分析に含める値の最大数を設定します。 例:500に設定すると、選択されたフィールドの最初の500の値のみが含まれます。 |
ユーザーがインサイトを利用できるようにする前に、管理者はビューレベルでインサイトを設定する必要があります。
自動ディスカバリーは、最低でもひとつのメトリック (数値) と二つのディメンション (次元) を持つ標準的なレポートでのみ機能します。クロス集計レポートや、サブクエリーレポート、ディメンション (次元) のみのレポートはサポートしていません。レポートで自動インサイトを実行する場合は、カラム(列)にのみ値を追加してください。
自動ディスカバリーの実行
レポート作成時に自動ディスカバリーを実行するには、以下の手順を参照してください。
作成ボタンをクリックし、レポートを選択して新規レポートを作成します。
画面左側のパネルからデータをドラッグして、カラム (列) 項目に追加します。
グラフ上で自動ディスカバリーを有効化するには、最低でもひとつのメトリック (数値) と二つのディメンション (次元) を選択します。- レポートビルダーのツールバーから、インサイトボタンをクリックします。
インサイト・ウィザードダイアログボックスが表示されるので、分析する内容を設定します。 - 今回は分析のタイプとして、左側のドロップダウンメニューから「数値の説明」を選択します。
こちらのオプションを選択することで、Yellowfinは単一のメトリック (数値) の要因を発見したり、メトリック (数値) とディメンション (次元) を比較して違いを理解したりすることができます。 - 高度な設定オプションを展開します。
これにより、グラフに追加の設定を適用することができます。 - 値が高いほどドロップダウンをクリックし、良いを選択することで、Yellowfinにデータ内の値が高いほど望ましいという文脈を提供します。
- 分析に使用するフィールド項目で、使用するすべてのフィールドを選択します。
任意のフィールドを解除したり選択したりすることで、分析範囲を狭めたり広げたりすることができます。 - フィールドで使用できる一意の値の数の最大数を設定します。
今回は最初の500個の一意なフィールド値のみが分析に含まれるようにします。 送信・実行ボタンをクリックして、分析を続行します。
レポートビルダーの右側にインサイトパネルが表示され、分析の結果を示します。
Yellowfinは自然言語分析を作成し、(データに応じて)インサイトに一番適したグラフを表示します。- グラフをクリックすると、拡大してみることができます。
- 右上隅の丸いチェックボタンをクリックすることで、グラフビルダーに保存するグラフを選択または選択解除することができます。
やりなおすボタンをクリックすることで、インサイト・ウィザードに戻り、他のタイプの分析オプションを選択することができます。 ツールバーのグラフメニューをクリックして、グラフ画面に進みます。
グラフビルダーにインサイトパネルから保存したグラフが表示され、閲覧および編集をすることができます。
画面右側に表示されるインサイトボタンをクリックすることで、選択しなかった他のグラフを参照することができます。
これにより、通常のデータ分析やレポート作成に必要とされる労力を大幅に抑えて、適切なレポートコンテンツを作成することができます。これらのグラフは、通常の方法と同様にレポートを作成し公開するために使用できます。
再度インサイトを実行すると、インサイトパネルに表示されていた以前の結果は削除されますが、グラフビルダーに追加したグラフはそのまま残ります。
自動インサイトを実行すると、バックグラウンドでレポートが生成され、Yellowfinのリポジトリデータベースに保存されます。これは、自動インサイトグラフと説明の基礎になります。ユーザーがインサイトを破棄すると、これらのレポートは使用されません。システムは、48時間ごとにこれらの孤立したレポートを確認し、未使用のものを削除します。
データセットの変更
インサイトが作成された後でも、レポートのデータセットを変更することができます。データセットを変更すると、以下のオプションを実行することができます。
- 新しいデータセットを使用して新しいインサイトを実行し、未保存のインサイトをすべて削除します。
- 新しいデータセットを使用して新しいインサイトを実行せず、既存のインサイトを保持します。
どちらのオプションを実行する場合でも、手動でデータを設定し、新規グラフを作成することができます。
新しいデータセットを使用してインサイトを実行するには、以下の手順を参照します。
- インサイトを実行した公開済みのレポートを開きます。
- レポートビルダーのデータメニューをクリックし、レポートのカラム (列) 項目にメトリック (数値) またはディメンション (次元) を追加または削除します。
- レポートビルダーのツールバーから、インサイトボタンをクリックします。
以下のアラートが表示されます。 - 「No」をクリックした場合は、データセットが変更されても、以前のインサイトを保持し、インサイトの実行をキャンセルします、
レポートビルダーが表示され、以前に保存したインサイトが残ります。 - 以前に保存したインサイトを表示するには、画面右側のインサイトボタンをクリックします。
以前に実行されたインサイトは、インサイトパネルに保持されています。 - インサイトパネルを閉じるには、画面右側のインサイトボタンをクリックします。
- 新しいデータセットを使用して新しいインサイトを実行するには、レポートビルダーのツールバーからインサイトボタンをクリックします。
以下のアラートが表示されます。 - 現在のインサイトを削除し、新しく作成する場合は「Yes」をクリックします。
インサイトパネルに保存された以前のインサイトはグラフビルダーに保持されますが、パネル内のその他のインサイトはすべて削除されます。