概要
フィルターステップを使用することで、トランスフォーメーションフロー内のデータにフィルターを適用することができます。特定のインプットステップ(単一テーブルや、サードパーティ製コネクター)は、設定時にフィルターを適用することができますが、こちらステップを使用することで、フロー内のデータにいつでもフィルターを適用することができます。
これは、データトランスフォーメーションモジュールの「フィルター」ステップを使用して実行します。注意:これはビルトインステップのため、デフォルトでトランスフォーメーション一覧から利用することができます。
フィルター画面の理解
フィルターステップの設定時には、表示されるポップアップでフィルターを作成することができます。以下を参照して、フィルター画面を理解しましょう。
番号 | フィルター設定 | 説明 |
1 | AND/ORロジック | 各フィルター間の条件に使用するロジックを定義します。 |
2 | カッコ矢印 | フィルターのセットをカッコで囲むことで、より複雑なロジックをAND/ORロジック設定と組み合わせて使用することができます。 |
3 | フィルターフィールド | レポート結果を制限するために、フィルター一覧に追加されたフィールドです。 |
4 | 演算子の選択 | フィルターに使用する演算子を選択し、値が定義した条件と一致しているか、相違しているかを判断する方法を指定します。 |
5 | 値の選択 | フィルター条件に値を定義します。 |
6 | フィルターの追加 | 設定パネルを閉じることなく、フィルター一覧にフィールドを追加します。 |
7 | フィルターロジック | フィルターのサマリーを表示します。 |
ステップの設定
- トランスフォーメーションを実行するデータを含むインプットステップを、最低でもひとつ準備します。フローにフィルターステップを追加する準備ができたら、以下の手順に従います。
- トランスフォーメーションフロービルダーの画面左側からトランスフォーメーションステップボタンをクリックして、すべてのステップを表示します。
- トランスフォーメーションステップ一覧から「フィルター」オプションをキャンバスへドラッグします。
- フロー内のこれより前のステップと接続をすることで、設定が可能になります。
- 設定パネルからデータに適用するフィルターを設定します。
- 「フィルターの追加」オプションをクリックします。
- ポップアップする画面でフィルターの設定を行います。
- フィールドを選択します。
- フィルター演算子を選択します。
- 「値を定義」をクリックして、データに適用するフィルターの値を手作業で設定します。
- これらの手順を繰り返すことで、さらにフィルターを追加することができます。
- 各フィルター間の条件を設定するために、AND/ORロジックを使用します。
- 「送信・実行」をクリックします。トランスフォーメーションフローのデータにフィルターが適用されます。
- 「クリア」オプションを使用して、適用されたフィルターを解除したり、「フィルターの編集」オプションをクリックして、これを編集することができます。
フィルターステップを利用した例
- 右上隅にある「作成」ボタンをクリックします。
「トランスフォーメーションフロー」を選択します。
こちらのオプションが表示されない場合は、トランスフォーメーションフローへのセキュリティアクセス権が付与されていない可能性があります。アクセス権取得について詳細な情報は、こちらを参照してください。
- トランスフォーメーションフロービルダーへ移動します。
- 画面左側にある「インプットステップ」ボタンへマウスオーバーします。インプットステップパネルが現れ、すべてのデータ取得ステップが表示されます。
- ステップのひとつをキャンバスへドラッグします。今回の手順では、単一テーブルステップを例として説明します。(他のインプットステップについて、詳細な情報は、こちらを参照してください)。
- ステップをドラッグすると、データソースからデータをロードするためにポップアップが表示されます。
- 必要なデータソースをクリックします。
- データベーステーブルを選択し、「送信・実行」をクリックします。
- 選択したテーブルのフィールドがトランスフォーメーションフローパネルに表示され、設定をすることができます。
- データを取得するフィールドのみ選択します。
ステップ名の変更や、説明の追加など、さらなる変更をすることができます。
ステップの設定が完了したら、「適用」ボタンをクリックします。
- 設定したデータベーステーブルから取得されたデータが、データプレビューパネルに表示されます。
- 今回の例では、取得したデータに基づく計算フィールドを作成します。
- 「計算フィールドステップ」をドラッグし、「インプットステップ」と接続を作成します。
- 計算フィールドステップアイコンをクリックして、設定を行います。トランスフォーメーションフローパネルは更新されます。
「アイテム追加」をクリックします。
- 新しい計算フィールドを作成するために、ポップアップが表示されます。
- 計算フィールド名を変更します。
- 画面下部にあるボタンを使用して、計算式を定義します。例:
- 「-- フィールドを選択 --」ドロップダウンリストから「INVOICED AMOUNT」フィールドを検索し、クリックをして計算式ボックスへ追加します。
- 「除算(/)」ボタンをクリックします。
- 「COST」フィールドを検索し、計算式へ追加します。
- 「INVOICED AMOUNT/COST」という計算式が完成します。
- 「テスト」ボタンを使用して、作成した計算式の有効性を検証します。(計算式が無効の場合は、エラーが表示されます)
- 計算式が有効の場合は、これを保存します。
- データプレビューパネルに、計算結果を反映した新しいカラム(列)フィールドが表示されます。
- 以下の手順に従い、フローへフィルターステップを追加します。
- ステップビルダーのアイコンへマウスオーバーし、トランスフォーメーションステップ)パネルを展開して、フィルターステップをキャンバスへドラッグします。
- このステップを、フロー内のこれより前のステップと接続します。
- 「設定」パネルからデータへフィルターを適用し、ステップの設定を行います。
- 「フィルターの追加」をクリックします。
ポップアップする画面で、フィルターの設定を行います。
- フィールドを選択します。
- フィルター演算子を選択します。
- 「値を定義」をクリックして、データに適用するフィルターの値を手作業で設定します。
- これらの手順を繰り返すことで、さらにフィルターを追加することができます。
- 各フィルター間の条件を設定するために、AND/ORロジックを使用します。
- 今回の例では、作成した計算フィールドの値(2より大きい)のみを表示するように設定します。
- 「送信・実行」をクリックします。トランスフォーメーションフローのデータにフィルターが適用され、データプレビューパネルに表示されます。
- 画面右側の設定パネルに、作成したフィルターが表示されます。
- 「クリア」をクリックすることでフィルターを削除したり、「フィルターの編集」からこれを編集することができます。
- 書き込み可能なデータベースへデータを保存する準備が整ったら、以下のステップに従います。
- アイコンにマウスオーバーして「アウトプットステップ」パネルを展開し、「SQLデータベースにアウトプット」ステップをキャンバスへドラッグします。
- フィルターステップ(または、フロー内のこれより前のステップ)とアウトプットステップを接続します。
注意:デフォルトでは、アウトプットステップは赤色に強調して表示されることで、エラーが発生していることを示します。これはつまり、設定が完了していないことを意味します。 - 画面右側のパネルから、アウトプットステップの設定をします。こちらのステップの設定について詳細な情報は、こちらを参照してください。
- 上部のヘッダーメニューにある「実行」ボタンをクリックすることで、ドラフト(編集中)のフローを実行することができます。(これは、データプレビューパネル内のデータを使用して、簡易的な実行を実施します。)
- または、フローを完全実行するために保存します。「公開」ボタンをクリックしてください。
- 表示されるポップアップに、名前や適切なアクセス権などの詳細情報を入力します。
- 「保存」ボタンをクリックします。