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Yellowfinは、特定のニーズやプロジェクトのユーザー数に基づき、異なる構成でインストールすることができます。以下に、使用される可能性の高い3つの構成を紹介します。

    • 単一サーバへのインストール
    • アプリケーションサーバとデータベースサーバの分離
    • 複数サーバでのクラスタ構成

 

 

単一サーバへのインストール

これは、Yellowfinのアプリケーションサーバとリポジトリデータベースを、同一サーバ上に配置するレイアウトです。リポジトリとして、レポーティングソースが同一DBMS上に存在する場合もあります。

 

これは、スモールスタートに最適な構成であり、ハードウェア費用とインストールにかかる労力を最小化することで、Yellowfinの実装を迅速に実行することができます。この構成は、Yellowfinのアプリケーションサーバとデータベースサーバ間のネットワークレイテンシーを排除しますが、両システムはシステムリソースを共有します。

 

アプリケーションサーバとデータベースサーバを個別にインストール

Yellowfinのリポジトリデータベースとアプリケーションサーバを個別にインストールすることで、大規模ユーザーもサポートできるスケーラビリティを提供します。これはまた、レポーティングサーバとデータベース管理を個別に調整する機能も強化します。これは、単一ノードのYellowfin構成に推奨されるレイアウトです。

 

この構成は、Yellowfinのアプリケーションサーバとリポジトリデータベース間にネットワークレイテンシーを生み出しますが、各コンポーネントでシステム全体を占有することができます。この構成からのクラスタリングもまたシンプルです。キャパシティを拡張するために、追加のアプリケーションサーバノードをリポジトリに接続することができます。

 

 

クラスタのインストール

大規模ユーザーと高可用性の実現のために、Yellowfinはクラスタ構成を構築することができます。

 

クラスタに追加された各アプリケーションサーバノードは、追加されるユーザーをサポートするためのキャパシティを増加させます。処理にかかる負荷は、利用可能なノード全体に分散されます。

Yellowfinノードへの多重リクエストを分散するために、ロードバランサーが必要です。これはハードウェア機器でも、ソフトウェアアプリケーション(HAProxy、Apache Webserver、IISなど)でも構いません。

Yellowfinノードは「Cluster Aware」となり、アプリケーション間の同期を図るために、お互いに通信をします。この機能を有効にする必要があります。Yellowfinのクラスタ構成について、より詳細な情報は、Yellowfinクラスタリングガイドを参照してください。

Yellowfinノードは単一のリポジトリデータベースを共有するため、クラスタの負荷をサポートするためにスケール可能でなくてはいけません。クラスタ化されたデータベースシステムは、Yellowfinのリポジトリとレポーティングデータソースの両方に追加のキャパシティを提供するために使用することを推奨します。

 

 

サーバの配置に関する考慮事項

ユーザーの地理的な分散と、最適なパフォーマンスを得るためのYellowfinサーバの様々な配置方法は、導入時に考慮しなくてはいけない重要な観点です。こちらの項目では、Yellowfinコンポーネントの様々な配置方法と、エンドユーザークライアントとのインタラクションに関する重要な考慮事項について紹介します。

 

アプリケーションとYellowfinデータベース

アプリケーションサーバとデータベースサーバ(メタデータリポジトリ)間の頻繁な通信は、それらが互いに近接していることを要求します。専用の高速、広帯域ネットワークは、ネットワークレイテンシーの短縮により、大幅にパフォーマンスを向上させます。

データベースサーバの機能に応じて、複数の地域にまたがる分散リポジトリデータベースを実行することは可能ですが、このデータベースはトランザクションの整合性を保つことが重要です。

 

アプリケーションサーバとデータベース

組織のデータソース(トランザクションデータベース、またはデータウェアハウス)の配置に適用される、アプリケーションサーバとデータベースサーバの相対的な配置についても、同様の理由があります。アプリケーションサーバとデータソースは地理的に分散することができますが、専用の高速、広帯域ネットワークは大幅にパフォーマンスを向上します。

一般的に、Yellowfinのデータソースは読み取り専用であり、読み取り専用レプリカ上でクエリーを実行することが可能です。Yellowfinには、複数のデータソースノードに渡りレポートクエリーを分散するビルトイン機能はありませんが、多くのJDBCドライバーには、ビルトインのクラスタリング機能があります。

アプリケーションサーバとウェブサーバ

アプリケーションサーバは、多くの導入事例において、ウェブサーバの役割を担います。ウェブサーバは、静的コンテンツを配信するソフトウェアのコンポーネントです。ウェブサーバは、Yellowfinから静的コンテンツを配信するように構成することが可能であり、これはアプリケーションサーバ上のリソースを解放します。

ウェブサーバを使用する場合、通常は静的コンテンツを配信するよう構成され、動的コンテンツへのリクエストはアプリケーションサーバに渡されます。そのため、ウェブサーバとアプリケーションサーバは、同一の高速ネットワーク上に配置することを推奨します。

 

ウェブユーザーに関連するウェブサーバ

一般的に、ウェブサーバとウェブブラウザ間のネットワーク帯域は、最も安定せず、制御しずらいものです。そのため、ユーザーが広範囲に分散し、広帯域ネットワークが存在しない場合は、リモートユーザーにより近いところにウェブサーバを配置するのが一般的です。しかし、静的コンテンツがユーザーのウェブブラウザにキャッシュされると、ユーザーからのリクエストの大部分は、アプリケーションサーバへの動的リクエストになります。

 

 

 

 

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