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概要

ドリルスルーは、ハイパーリンクをクリックすることで、ひとつのレポートから別のレポートへ移動する機能であり、通常、より詳細な情報を表示します。クリックしたロウ(行)に関連する値は、パラメーターとして渡されることで、リンク先のレポートのデータをフィルターします。

ドリルスルーリンクは、表とグラフの両方で機能します。

より詳細な情報は、グラフのドリル機能を参照してください。

ドリルスルーの例

レポートでドリルスルーが有効になっている場合、フィールドがハイパーリンクとなって表示されます。

ハイパーリンクをクリックすると、新しいレポートが表示され、通常、より詳細な情報を表示します。パンくずリストを参照することで、元のレポートに戻ることができます。

ドリルスルーレポート作成のヒント

関連コンテンツを作成する前に、表示したいレポート結果について計画を立てることが重要です。

  1. トップダウンで設計 – 起点となるレポートを決定します。例えば、地域別売上レポートを作成し、選択した地域の営業担当者別実績をドリルするレポートを作成します。
  2. ボトムアップで作成 – ドリルスルーや、マルチ表示レポートに必要なすべてのレポートを決定したら、ボトムアップでこれらのレポートを作成します。最後に作成するレポートは、ドリルスルーの起点になるレポートです。

注意:ドリルスルーレポートを作成する場合、子レポートには少なくともひとつのユーザープロンプトフィルターを含まなくてはいけず、同様のデータが親レポートにも存在しなくてはいけません。例えば、フィルターが姓に基づく場合、親レポートにも姓フィールドを含めなくてはいけません。

ドリルスルーレポートの作成




 

  1. ドリルスルーレポートを作成するためには、分析スタイルで「ドリルスルー」を選択します。
  2. レポートビルダーの「関連コンテンツ」ステップに移動します。左側のレポート一覧パネルを使用して、追加する子レポートを検索します。
  3. 子レポートを適切な関連コンテンツエリアへドラッグします。今回は、「ドリルスルー」ボックスへドラッグします。
  4. 右側のパネルで、関連付け設定をします。使用する結合タイプを選択します。今回は、「ドリルスルー」を選択します。
  5. 結合項目では、親レポートから子レポートへフィールドをリンクします。ドリルスルーを使用するためには、子レポートのフィルターに必要なデータと一致するフィールドが、親レポートにも存在していなくてはいけません。
    値を含むマスターフィールドは、子レポートのフィルターへ渡されます。ドリルスルーレポートでは、子レポートにフィルターを渡すために、親レポートから少なくともひとつのフィールドが必要です。
    もし、親レポートに対応するフィールドが存在しない場合、データステップに戻り、リンクを作成するために必要なフィールドを追加しなくてはいけません。
    表示されるフィールドは、ユーザープロンプトフィルターとして、子レポートに必要なフィールドです。新しいレポートにリンクする際に、ユーザーが値を入力する代わりに、Yellowfinは自動的に変数を渡します。
  6. オプションエリアでは、レポートをリンクする際に、ハイパーリンクに使用するフィールドを定義します。各ドリルスルーレポートで、ハイパーリンクに設定することができるフィールドはひとつのみのため、ユーザーに最も分かりやすいフィールドを選択します。選択するフィールドは、ひとつのレポートから別のレポートへデータを渡すために必須のフィールドでなくても構いません。
  7. ドリル先のレポートを、ライトボックス内で開きたい場合は、「新規ウィンドウのポップアップ」にチェックをいれます。
  8. 更新」ボタンをクリックして、レポート関連付け設定を保存します。

ポップアップ表示でのドリルスルー

ドリルスルーレポートのデフォルト設定では、ドリル先のレポートを同じウィンドウ内に表示します。これはつまり、ドリル先のレポートは新規ウィンドウに表示されるのではなく、同じウィンドウ内で、既存のレポートを置き換えることで表示されます。

新規ウィンドウのポップアップ」にチェックを入れることで、ドリル先のレポートは親レポートの上にポップアップ表示されます。これは、ユーザーに現在のレポートを表示させたまま、より詳細な情報へドリルさせたい時に有効ですが、以下のような制限があります。

  1. ポップアップしたレポート内で、さらにドリルダウンやドリルスルーをすることはできません。
  2. マルチ表示レポートを表示することはできません。例えば、関連するレポートが複数あるレポートをドリルする場合は、「マスター」レポートのみが表示されます。
    そのため、ポップアップでレポートを表示させる場合、ユーザー対話性が劣ります。

クロス集計レポートでのドリルスルー

クロス集計レポートでドリルスルーを有効にしたい場合は、カラム(列)とロウ(列)の両方の属性が、ドリルスルーでリンクされた属性に含まれていなくてはいけません。

例えば、以下のようなクロス集計表があるとします。

合計収益

2001

2002

オーストラリア

71,956

80,731

オーストリア

0

84,700

ドリルスルーをするすべてのレポートには、「Country」、「Year」両方のフィールドが含まれていなくてはいけません。これは、例えばひとつの値(例:Country)だけをドリルしようとすると、複数のレコード(2001と2002)を選択することになり、ユーザーを混乱させるからです。

そのため、子レポートはフィルターオプションに、「Country」、「Year」両方のフィールドを持つ必要があります。これにより、ユーザーが詳細を確認したい値をクリックすると、Yellowfinは、「Country」、「Year」両方のフィールドのパラメーターを正しく子レポートに渡すことができます。

条件付きドリルスルー



  1. ドリルスルーレポートを作成するために、分析スタイルで「ドリルスルー」を選択します。
  2. レポートビルダーの「関連コンテンツ」ステップに移動します。左側のレポート一覧パネルを使用して、追加する子レポートを検索します。
  3. 子レポートを適切な関連コンテンツエリアへドラッグします。今回は、「ドリルスルー」ボックスへドラッグします。
  4. 右側のパネルで、関連付け設定をします。使用する結合タイプを選択します。今回は、「条件付きドリルスルー型」を選択します。
  5. 結合項目では、親レポートから子レポートへフィールドをリンクします。ドリルスルーを使用するためには、子レポートのフィルターに必要なデータと一致するフィールドが、親レポートにも存在していなくてはいけません。
    マスターフィールドは、子フィルターに必要なデータを渡すフィールドです。ドリルスルーレポートでは、子レポートにフィルターを渡すために、親レポートから少なくともひとつのフィールドが必要です。
    もし、親レポートに対応するフィールドが存在しない場合、データステップに戻り、リンクを作成するために必要なフィールドを追加しなくてはいけません。
    表示されるフィールドは、ユーザープロンプトフィルターとして、子レポートに必要なフィールドです。新しいレポートにリンクする際に、ユーザーが値を入力する代わりに、Yellowfinは自動的に変数を渡します。
    オプションエリアでは、レポートをリンクする際に、ハイパーリンクに使用するフィールドを定義します。各ドリルスルーレポートで、ハイパーリンクに設定することができるフィールドはひとつのみのため、ユーザーに最も分かりやすいフィールドを選択します。選択するフィールドは、ひとつのレポートから別のレポートへデータを渡すために必須のフィールドでなくても構いません。
  6. ドリル先のレポートを、ライトボックス内で開きたい場合は、「新規ウィンドウのポップアップ」にチェックをいれます。
  7. レポートフィールドを選択し、「一覧に含む」の項目に値を入力することで、ドリルスルーのハイパーリンクの対象を条件設定します。例えば、Whereフィールドに、「Country」を選択し、一覧に含むの値を「Australia」に設定することで、Countryの値がAustraliaのフィールドのみドリルスルーすることができるようにます。
  8. 更新」ボタンをクリックして、レポート関連付け設定を保存します。

レポートリンク


レポートリンクを使用することで、フィールドやフィルターを共有することなく、グラフをより詳細なレポートへリンクすることができます。


注意:親レポートには、必ずグラフを含めなくてはいけません。

  1. レポートリンクを作成するためには、グラフが必要です。そして、分析スタイルで「ドリルスルー」を選択します。
  2. レポートビルダーの「関連コンテンツ」ステップに移動します。

  3. 左側のレポート一覧パネルを使用して、追加する子レポートを検索します。
  4. 子レポートを適切な関連コンテンツエリアへドラッグします。今回は、「ドリルスルー」ボックスへドラッグします。
  5. 右側のパネルで、関連付け設定をします。使用する結合タイプを選択します。今回は、「リンク」を選択します。
  6. ドリル先のレポートを、ライトボックス内で開きたい場合は、「新規ウィンドウのポップアップ」にチェックをいれます。グラフ全体がこのレポートにリンクするため、関連フィールドや、ハイパーリンクの設定する必要はなく、グラフとレポート間で共有されるデータやフィルターはありません。
  7. 更新」ボタンをクリックして、レポート関連付け設定を保存します。

条件付きリンク型


条件付きリンク型を使用することで、フィールドやフィルターを共有することなく、適用した条件に基づき、グラフをより詳細なレポートへリンクすることができます。


  1. 分析スタイルで「ドリルスルー」を選択します。
  2. レポートビルダーの「関連コンテンツ」ステップに移動します。左側のレポート一覧パネルを使用して、追加する子レポートを検索します。
  3. 子レポートを適切な関連コンテンツエリアへドラッグします。今回は、「ドリルスルー」ボックスへドラッグします。
  4. オプションエリアで、レポートをリンクするハイパーリンクに使用するフィールドを定義します。ハイパーリンクはひとつのフィールドしか持つことができないので、ユーザーにとって最も分かりやすいフィールドを使用します。
  5. リンクに使用するフィールドを選択し、ドリルスルーをするための条件を設定します。フィールドの値と設定した条件が一致した場合、ハイパーリンクが有効になります。
  6. 更新」ボタンをクリックして、レポート関連付け設定を保存します。