こちらは、以前まで「完全統合」と呼ばれていた項目です。
概要
最も簡単にYellowfinのインタラクティビティを活用する方法は、プラットフォームをリブランドし、完全に統合されたポータルに変換することです。これは、既存のアプリケーションとYellowfinの間にシームレスなリンクを作成するため、エンドユーザーは両者の間を移動していることに気付きません。Java以外の開発言語を使用しても、アプリケーション統合に対する難易度は変化しません。
主要な手順
アプリケーション統合実装の主要な要件は、以下の通りです。
- カスタムヘッダーとフッター。通常これは、サードパーティ製アプリケーションから、上部/下部のナビゲーション要素を複製します。
- シングルサインオン（SSO）リンク、またはカスタムログインページを介して、既存のサードパーティ製アプリケーションとYellowfinを接続する認証ブリッジ。
- サードパーティ製アプリケーションへ移動するためのリンクをヘッダーに追加。以下の項目を参照してください。
リンクの追加
カスタムヘッダーには、サードパーティ製アプリケーション内の異なるページへ移動するためのリンクと、Yellowfinへ移動するための「レポート」リンクを含めなくてはいけません。「レポート」リンクのクリックに関連する操作は、YellowfinのwebサービスにSSOコールを送信し、ユーザーを直接Yellowfinへ導きます（SSOトークンを使用して、Yellowfinへのリダイレクトを追加します）。ユーザーは、ヘッダー内の他のリンクをクリックすることで、サードパーティ製アプリケーション内の特定のページに戻ることができます。
YellowfinへのSSOコールを使用することで、ログイン完了後に、ユーザーがどこへ移動するのかを決めることができます。これは、任意の場所に設定できるため、レポートでもダッシュボードでも、閲覧ページでもタイムラインでも構いません。より詳細な情報は、セッションオプションを参照してください。
複数のエントリーポイント
個別のリンクを使用することで、アプリケーションへの個別のエントリーポイントを設定することができます。例えば、あるリンクはダッシュボードへ移動し、またあるリンクは閲覧ページへ移動する、などです。これらの異なるエントリーポイントを設定することで、サードパーティ製アプリケーションが、webサービスを介して特定のユーザーのために、利用可能なレポートの一覧を読み込むことのできる、擬似的な完全統合の実装が可能になります。このレポート一覧は、既存のアプリケーション内でレンダリングされるため、ユーザーは、Yellowfin内のレポートに直接SSOを送信することで実行されるこれらのレポートを参照することができます。
Yellowfinにシングルサインオンを送信するプロセスは、実装の性質に応じて、ユーザーの作成や、適切なグループアクセスの決定など、さらなる機能の実行が必要になる場合があります。より詳細な情報は、シングルサインオンを参照してください。
リブランディング
実装の中には、クライアント組織レベルでのリブランディングが要求される場合があります。これは、様々な方法で実現することができます。以下は、その一例です。
内部のリブランディング基盤を使用します。これにより、クライアント組織ごとに、ヘッダーやフッターのカスタマイズ、色やフォントの適用をすることができます。これらは、Yellowfinのシステム構成や、レポートスタイルインターフェイスを通して設定されます。
どのクライアントヘッダーを表示すべきか決定するために、セッション情報の検査をする動的ヘッダーを組み込むことができます。これは本質的にIF文を持ち、セッションの現在のクライアント組織に基づき異なるHTML、またはイメージをレンダリングすることができます。
他の選択肢としては、静的コンテンツを提供するために、ApacheまたはIISを設定します。これは、異なるホスト/ドメイン名が異なるスタイルとログインページを提供しますが、それでも単一のYellowfinインスタンス内で実行することができます。例えば、client_A.myYellowfin.comとclient_B.myYellowfin.comは、見た目は異なりますが、同一のYellowfinインスタンスを共有します。これら異なるドメインを使用するユーザーには、カスタムログインページが提供され、自動的に特定のクライアント組織へログインするために使用されます。
制限
アプリケーション統合で直面する課題は、セッションタイムアウトです。タイムアウトは、ユーザーがYellwofinを使用している間に、サードパーティ製アプリケーションが特定の時間内にリクエストを受信しなかった場合に発生します。これは、Yellowfinに使用されるカスタムヘッダーにホストアプリケーションからのイメージを組み込むことで修正することができます。これにより、Yellowfinにページが読み込まれるたびに、ユーザーのブラウザがホストアプリケーションにリクエストを送信します。