概要
データトランスフォーメーションモジュールは、日付やタイムスタンプフィールドから特定の日付要素を抽出することのできる、ビルトイン日付コンポーネントステップを備えています。例えば、日付データから正確な曜日が必要な場合や、値を指定された月の最終日に変換しなくてはいけない場合は、こちらのステップを使用することで、簡単にそのような関数を実行することができます。
注意:これは、トランスフォーメーションステップパネルからアクセス可能なビルトインステップです。
日付ステップ関数
こちらのステップは、異なる日付コンポーネントのタイプに関連する、様々な日付/時間の関数を提供します。
日付コンポーネント | 関数 | 説明 | 例(元の書式:dd-mm-yyyy) |
年 | 年 | 日付の年を返します。 注意:アウトプットフィールドのデータ型がタイムスタンプの場合は日付に変更されます。 | 元のデータ:21-05-2017 アウトプット:2017 |
年開始日 | 日付の値を年の開始日(1月1日)に変換します。 アウトプットフィールドデータ型:日付 | 元のデータ:21-05-2017 アウトプット:01-01-2017 | |
年最終日 | 日付の値を年の最終日(12月31日)に変換します。 アウトプットフィールドデータ型:日付 | 元のデータ:21-05-2017 アウトプット:31-12-2017 | |
四半期 | 四半期 | 日付フィールドの四半期を数値形式で表示します。 アウトプットフィールドデータ型:数値 | 元のデータ:21-04-2017 アウトプット:2 |
四半期(1st~4th) | 日付フィールドの四半期順序を序数として返します。 アウトプットフィールドデータ型:テキスト | 元のデータ:21-04-2017 アウトプット:2nd | |
四半期(Q1~Q4) | 日付フィールドの四半期順序を返します。 アウトプットフィールドデータ型:テキスト | 元のデータ:21-04-2017 アウトプット:Q2 | |
月
| 月名 | 指定された日付の月名を返します。 アウトプットフィールドデータ型:テキスト | 元のデータ:21-04-2017 アウトプット:April |
短い月名 | 月名を短縮形で返します。 アウトプットフィールドデータ型:テキスト | 元のデータ:21-04-2017 アウトプット:Apr | |
月番号 | 特定の日付の月を数字で返します。 アウトプットフィールドデータ型:数値 | 元のデータ:21-04-2017 アウトプット:4 | |
月番号(序数) | 日付月の順序を序数として返します。 | 元の日付:21-04-2017 アウトプット:4th | |
月開始日 | (元の月と年の値を維持したまま)日付の値を月の開始日に変換します。 アウトプットフィールドデータ型:日付 | 元の日付:21-04-2017 アウトプット:01-04-2017 | |
月最終日 | 日付を月の最終日に変換します。 アウトプットフィールドデータ型:日付 | 元の日付:06-02-2018 アウトプット:28-02-2018 | |
週 | 週番号(年) | 年の週数を返します。 アウトプットフィールドデータ型:数値 | 元の日付:21-11-2017 アウトプット: |
週番号(月) | 月の週数を返します。 アウトプットフィールドデータ型:数値 | 元の日付:21-11-2017 アウトプット:4 | |
週開始日 | 日付を週の開始日に変更します。こちらの関数は指定された日付の週を判断し、週は日曜日から開始する前提で、日付を週の開始日に変更します。 アウトプットフィールドデータ型:日付 | 元の日付:30-11-2017 アウトプット:26-11-2017 | |
週最終日 | 日付を週の最終日に変更します。こちらの関数は指定された日付の週を判断し、週は土曜日で終了する前提で、日付を週の終了日に変更します。 アウトプットフィールドデータ型:日付 | 元のデータ:30-11-2017 アウトプット:02-12-2017 | |
曜日 | 曜日名 | 指定された日付の完全な曜日名を返します。 アウトプットフィールドデータ型:テキスト | 元の日付:30-11-2017 アウトプット:Thursday |
短い曜日名 | 指定された日付の曜日名の短縮形を返します。 アウトプットフィールドデータ型:テキスト | 元の日付:30-11-2017 アウトプット:Thu | |
曜日番号 | 指定された日付の週の日数を判断し、その数字を返します。 アウトプットフィールドデータ型:数値 | 元の日付:30-11-2017 アウトプット:5 | |
曜日番号(序数) | 指定された日付の週の日数を判断し、序数を返します。 アウトプットフィールドデータ型:テキスト | 元の日付:30-11-2017 アウトプット:5th | |
日(月の日付) | 指定された日付の月の日数を判断し、その数字を返します。 アウトプットフィールドデータ型:数値 | 元の日付:11-04-2017 アウトプット:11 | |
日(通年) | 指定された日付の年の日数を判断し、その数字を返します。 アウトプットフィールドデータ型:数値 | 元の日付:11-04-2017 アウトプット:101 | |
時間 (データにタイムスタンプが含まれる場合にのみ表示されます) | 時間(午前/午後) | (AM、またはPM表記とともに)12時間形式で時刻を返します。 アウトプットフィールドデータ型:テキスト | 元の値:11-04-2018 06:37:00:17 アウトプット:6 AM |
時間 | 指定されたタイムスタンプの時間のみを返します。 アウトプットフィールドデータ型:数値 | 元の値:11-04-2018 06:37:00.008 アウトプット:6 | |
分 | 指定されたタイムスタンプの分を返します。 アウトプットフィールドデータ型:数値 | 元の値:11-04-2018 06:37:00.008 アウトプット:37 | |
秒 | 指定されたタイムスタンプの秒を返します。 アウトプットフィールドデータ型:秒 | 元の値:11-04-2018 06:37:00.008 アウトプット:0 | |
ミリ秒 | 指定されたタイムスタンプのミリ秒を返します。 アウトプットフィールドデータ型: | 元の値:11-04-2018 06:37:00.008 アウトプット:8 |
ステップ設定
日付コンポーネントステップを設定し、日付要素を抽出するには、以下の手順に従います。
- 日付、または時間の関数を実行するには、フローに日付、またはタイムスタンプフィールドが含まれていなくてはいけません。フローで日付コンポーネントステップを使用する準備ができたら、以下の手順を実行します。
- トランスフォーメーションフロービルダーの画面左側でトランスフォーメーションステップを展開し、「日付コンポーネント」ステップをキャンバスにドラッグします。
- このステップを、フロー内の前のステップと接続します。これにより、ステップの設定詳細が右側のパネルに表示されます。
- 「日付フィールド」ドロップダウンリストから、日付関数を適用する日付カラム(列)フィールドを選択します。
- 「日付関数」ドロップダウンから、日付コンポーネントを選択します。これにより、書式ドロップダウンリストは、このコンポーネントに関連するすべての関数を表示するよう更新されます。
- 更新された「書式」ドロップダウンから、日付データで実行する関数を選択します。利用可能なすべての関数については、上記の一覧を参照してください。
- 「適用」をクリックします。データプレビューパネルに、このステップの結果とともに新しいカラム(列)が表示されます。(注意:アウトプットカラム(列)の名前とデータ型は、適用された関数に基づきます。)以下の例では、タイムスタンプから取得されたミリ秒の結果を表示しています。