アクセスフィルターは、レポートを実行中のユーザーに基づいてデータを制限するのに使用されます。たとえば管理職にその部下の人事データだけを閲覧させたいような場合があります。アクセスフィルターは任意の参照IDを持つユーザーを検索し、レポート実行時にそのIDをフィルターとして使用します。
アクセスフィルターの設定は以下の手順で行います:
各々のフィルターは、Yellowfinユーザーを参照IDで識別する1つ以上のレコードを持っています。これをシステムにロードするには、手動、CSVファイルからの読み込み、ベースデータベースに定期的にクエリーを発行するという3つの方法があります。
どの場合も、以下の4つの項目が必要です:
識別子のタイプ |
識別子のタイプと識別子は、Yellowfinのユーザーを特定するのに使われます。識別子のタイプは、 |
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識別子 |
ユーザーを特定するための識別子を指定します。 |
参照タイプ |
参照タイプは、それがどんなタイプのフィルターであるのかを示します。ユーザーがビューやレポートを作成するときに参照されます。できるだけ分かりやすい名称にしてください。 |
参照ID |
参照IDは、適合したユーザーがアクセスを許可されるデータを示します。 |
アクセスフィルターには更新タイプというオプションがあり、変更が行われたときにどのようにフィルターが処理されるかを指定することができます。デフォルトでは、既存のエントリに追加があった場合、新しいレコードが既存のものに追加されます。既存のエントリを上書きする設定を選択すると、新しいレコードが追加される前に既存のものすべてが破棄されます。
ソースフィルターは、必ずなんらかの種類に属している必要があります。この種類はいくつものソースシステムで共有することができますが、ソースシステム内でユニークでなければなりません。
フィルタータイプは、ソースシステム内のデータとYellowfinのメタデータを結び付けるためのものです。また、ビューの作成に利用できるようフィルターを分類するために使われます。
注意: フィルターのタイプを削除するには、「カテゴリーの表示」ウインドウで削除したい種類のチェックボックスをオンにし、「削除」をクリックします。確認メッセージが表示されますから、「OK」をクリックしてください。使用中のフィルターのタイプを削除すると、レポート実行におけるフィルタープロセスに影響が及ぶ可能性があります。
手動データ登録を選んだ場合、以下の図のようにデータの入力フィールドが表示されます。初期状態では入力できるデータは3件ですが、「追加」をクリックして必要なだけ追加することができます。フィルターが保存されるとき、空のデータは捨てられます。
注意: このフィルターに対して既にデータが存在する場合、「ビューレコード」をクリックすればそれらを参照することができます。
データファイルのアップロードを選択した場合には、画面にファイル選択ボックスが表示されます。「参照」ボタンをクリックしてデータを収めたCSVファイルを指定してください。各データには前述の4項目が必要です。ヘッダー行を含む場合、それぞれの項目名を「識別子のタイプ」、「識別子」、「参照タイプ」、「参照ID」としてください。
データ入力方法に「計画されたSQLクエリー」を選択した場合、SQLクエリーを作成し、その更新スケジュールを設定する必要があります。
クエリーはソースデータベースに送信され、前述の4つの項目のデータを返すよう書かれていなければなりません。
クエリーを作成したら「テストクエリー」をクリックして構文チェックを行います。ただしこのテストは、返されるデータの内容については関知しません。
データベース上に作成したアクセスフィルターは、そのソースに対して作成されるどんなビューに対しても適用することが可能です。
ドラッグ&ドロップで作成機能を使用してレポートを作成する際、ビューに対して定義されているアクセスフィルターを適用することができます。
「レポートデータ」画面の中央にある「ソースフィルター」欄に、このビューに設定されたすべてのフィルターが表示されます。
ここでフィルターを選択すれば、誰が実行するどんなレポートの結果にもそのフィルターが適用されます。
注意: ビューに対してアクセス権を持つユーザーだけが、レポートに対するフィルターの設定を変更できます。