概要
すべてのフィールドにはネイティブの粒度があり、フィールドのデータの詳細レベルを定義します。
例えば、[2021-01-02, 2021-01-03, 2021-01-08...]を含むフィールドには日単位の粒度があり、[2021-01-01, 2021-02-01, 2021-03-01...]を含むフィールドには月単位の粒度があります。フィールドの粒度は「自動分析設定」で設定でき、この設定がそのフィールドの「ネイティブ粒度」と呼ばれるものになります。
グラフをプロットする際、Yellowfinのチャートエンジンはデータを集約し、より高い粒度でプロットすることができます。例えば、請求額を開始日別にプロットしている場合、開始日のネイティブな粒度が「日」であれば、Yellowfinは各月の日ごとの請求額データを集約し、月ごとの請求額をプロットすることができます。
このグラフのデータテーブルには日次データが残ります。この方法でデータを集約すると、レポートで高度な関数を使用した場合に、出力が正しくないことがあります。例えば、月ごとの開始日で請求金額を最大値に対する割合としてプロットする場合、チャートビルダーは各月の最大値に対する割合を集計するため、正しくない結果が得られます。同様の状況は、日付ごとのカウントをプロットする際にも発生します。
日付粒度とガイド付きNLQ
ガイド付きNLQは、ユーザーが無効な粒度を選択して質問することを特定し防ぎます。インターフェイスでは、他の粒度のオプションを提供しない、または実行ボタンの横にエラーメッセージを表示することで防ぎます。
このような状況が発生するのは:
- 指標やセグメントを日付ごとに比較し、合計値を表示
- 日付ごとの分散
- 最大値/フィールドに対する割合(日付順)
- 日付ごとのカウント
- 日付フィールドに下記が含まれる場合にハイライト表示:
- 周期的平均
- トレンド
- 外れ値
- ステップ変化
- 段階的平均
この制限を回避するには、ビューに日付の階層を設定をしてください。ビューに日、月、四半期、年の時系列データを含むフィールドがある場合、粒度の高いフィールドから粒度の低いフィールドへとドリルダウン階層を設定することができます。
スキーチーム(新規インストール時)では、「年」→「四半期」→「月」→「請求書発行日」と設定されています。各フィールドには、対応する粒度の値が設定されています。これは、任意の日付階層に対して設定することができます。
階層が満たすべき条件:
- 階層には日付フィールドのみが含まれていること
- すべてのフィールドで、Date FormatterまたはTimestamp Formatterを使用されている
- 階層内の各フィールドに粒度が設定されている
- 階層が、粒度の高いものから低いものへとドリルしている
これらの条件が満たされると、階層の一番下にあるフィールド(この場合は請求書発行日)のみでNLQが選択可能になります。日付階層の各粒度(日、月、四半期、年)は、請求書発行日の「ネイティブ粒度」とみなされます。
上記のように粒度を制限している状況では、これらのネイティブ粒度のオプションも提供されます。