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Yellowfin OLAP Cube接続

Yellowfinは、XMLA接続を介して公開される事前に定義されたキューブと接続し、レポートを作成することができます。また、キューブに基づくビューを作成することもできるため、標準的なRDBMSに基づくレポート作成と同様のプロセスを使用してレポートを作成することができます。しかし、Yellowfin自体にキューブを生成する機能はありません。

XMLA (XMLのための分析) は、OLAPデータソースからデータにアクセスするための標準的なプロトコルです。これは、XML、SOAP、HTTPなど、既存の標準に基づき構築されます。

こちらでは、XMLAデータソースの接続プロセスについて紹介します。接続方法は接続しているデータソースからほぼ独立していますが、今回はMicrosoft Analysis Services、Mondrian、PALOソースを例にあげて説明します。

推奨

OLAP接続は、既にキューブを構築している企業に既存環境へのアクセスを提供するために準備されています。そのため、新規BIプロジェクトとしてYellowfinを使用される場合は、データウェアハウスとしてRDBMSを使用することを推奨します。これは、キューブの機能と類似するドリルダウン階層を利用できるなど、様々な利点があるからです。

制限事項

OLAP キューブの使用には、通常のRBDの使用と比較して制限事項があります。

    • Yellowfinはキューブに設定された階層構造とデータ型を引き継ぎ、これをYellowfin内で変更することはできません。
    • キューブは、グループカラム (列) をサポートしません。

XMLAデータソース

XMLAデータソースへのインターフェースは、HTTP URLを経由します。すべてのデータアクセスは、データソースへのHTTPリクエストを介して実行されます。そのため、必要な接続パラメーターはXMLA URLのみであり、データソースに応じて、オプション設定としてユーザー名とパスワードが必要になります。

XMLAインターフェースを有効にする方法は、接続しているデータソースに応じて異なるため、説明は割愛させていただきます。


接続しているデータソースに応じて、XMLAインターフェースはビルトイン機能として提供されたり、外部のソフトウェアやシステム構成を必要とします。例えば、Microsoft Analysis ServicesにはIISのインストールが必要であり、XMLAリクエストを処理するために仮想ディレクトリが構築されます。

  1. 作成ボタンをクリックし、データソースを選択します。



  2. 新規データソース作成」ポップアップでデータソースタイプにキューブを選択します。



  3. キューブ設定画面で必要な項目を入力します。



  4. テスト接続」ボタンをクリックして、問題なく接続できることを確認します。保存ボタンをクリックして、設定内容を保存します。
  5. ビュー作成をクリックして、キューブ接続設定を続行します。


接続例

Microsoft Analysis Services

Microsoft Analysis servicesでは、XMLAサービスとしてキューブをマウントする初期設定が必要です。これは、IISサーバ上にリダイレクトフィルターの構築を要求します。このプロセスは、Microsoft Analysis servicesやインストールされたIISのバージョンに応じて異なります。そのため、このプロセスについての説明は割愛させていただきます。詳細については、以下のリンクを参照してください。

IIS 8.0でAnalysis servicesへのHTTPアクセスを構築する方法:

https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/analysis-services/instances/configure-http-access-to-analysis-services-on-iis-8-0

XMLA URLはIISの構成方法により異なります。一般的な構成は、dllファイルへの接続を含む「olap」と呼ばれる仮想ディレクトリを持つことです。この場合、URLは以下のようになります。

http://<server>:<port>/olap/msmdpump.dll

注意:Microsoft Analysis services 2000はサポートされません。

Mondrian

Mondrianは、RDBMSの基礎となるオープンソースのXMLAインターフェースです。Yellowfinは、RDBから直接Mondrianの機能を複製することができるため、既存のMondrian構造が存在する場合にのみ、これを使用することを推奨します。

Mondrianは、レポートデータのソースとなるデータベースとのインターフェースとして構築されているものとします。

MondrianはデフォルトでTomcat上でウェブアプリケーションとして動作し、XMLAを有効にするように設定をしなくてはいけません。このプロセスはMondiranのドキュメント内で説明されていますが、基本的にはMondrianウェブアプリケーションのために、web.xmlファイルに「MondrianXmlServlet」を追加する必要があります。

<servlet-mapping> 
<servlet-name>MondrianXmlaServlet</servlet-name> 
<url-pattern>/xmla</url-pattern> 
</servlet-mapping>


XMLA URLは、MondrianXmlServletへのアドレスです。例えば、以下のようになります。

http://<host>:<port>/mondrian/xmla

PALO

追加のXMLAプロバイダーをインストールすることで、PALO OLAPサーバのプレミアムエディションはXMLA接続をサポートします。

PALO XMLAプロバイダーの接続URLは、デフォルトで以下のように設定されています。

XML URL:http://localhost:4242/xmla 

ユーザー名:admin

パスワード:admin