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概要

こちらのトランスフォーメーションステップは、設定された接続フィールドに基づき2つのデータセットをマージします。

これは、データ変換モジュールのマージステップを使用して実行します。注意:これはビルトインステップのため、デフォルトでトランスフォーメーション一覧から利用することができます。

 

結合のタイプ

以下の表は、こちらのステップを使用して適用することのできる結合のタイプを示しています。

結合タイプ説明ダイアグラム
内部結合(Inner Join)両方のテーブルで一致する値を持つレコードを返します。
左外部結合(Left Outer Join)左のテーブルのレコードすべてと、右のテーブルから一致する値を持つレコードのみを返します。
Right Outer Join(右外部結合)右のテーブルのレコードすべてと、左のテーブルから一致する値を持つレコードのみを返します。

 

 

ステップの設定

マージステップを設定するには、以下の手順に従います。

  1. マージされる異なる2つのステップをフローに追加します。フローにマージステップを追加する準備ができたら、以下の手順に従います。
  2. 変換フロービルダーの画面左側からトランスフォーメーションステップボタンをクリックして、すべてのステップを表示します。
  3. トランスフォーメーションステップ一覧から「マージ」オプションをキャンバスへドラッグします。



  4. 2つのインプットステップを、ひとつずつマージステップに接続します。
  5. ステップ設定パネルを使用して、マージステップの詳細を定義します。



    1. 結合タイプを選択します。(各結合タイプの詳細は、上記のを参照してください。)


      結合タイプが選択されていない場合、システムはクロス結合を呼び出します。これは、左の各行と右のすべての行を結合するため、理想的な結合方法ではありません。しかし、テストデータを生成する場合に適用することができます。

    2. 各フィールドを対応するフィールドと結合します。
    3. 結合条件追加」ボタンをクリックして、パネルに新しい結合フィールドを追加します。



    4. 結合するすべてのフィールドで同様の手順を繰り返します。
    5. 必要に応じて削除アイコンをクリックすることで、追加したフィールドを削除することができます。



    6. 設定が完了したら、「適用」ボタンをクリックします。データプレビューパネルに値が表示されます。
  6. 各ステップからのデータを色分けして表示することで、データ間の違いを識別しやすくします。

 

マージステップを利用した例

こちらの例では、マージステップを利用した変換フローの作成方法を紹介します。今回の例では、データベーステーブルとレポートから(2つの異なるインプットステップを使用して)取得したデータを、マージステップを使用してまとめ、結果をデータベースに保存します。フローには、さらに多くのステップを含めることが可能です。

 

 

  1. 右上隅にある「作成」ボタンをクリックします。
  2. 変換フロー」を選択します。

    こちらのオプションが表示されない場合は、変換フローへのセキュリティアクセス権が付与されていない可能性があります。アクセス権取得について詳細な情報は、こちらを参照してください。


  3. 変換フロービルダーへ移動します。
  4. 画面左側にある「インプットステップ」ボタンへマウスオーバーします。インプットステップパネルが現れ、すべてのデータ取得ステップが表示されます。



  5. ステップのひとつをキャンバスへドラッグします。今回の手順ではまず、単一テーブルステップを例に説明します。(他のインプットステップについて、詳細な情報は、こちらを参照してください。)
  6. ステップをドラッグすると、データソースからデータをロードするためにポップアップが表示されます。



  7. 必要なデータソースをクリックします。
  8. データベーステーブルを選択し、「送信・実行」をクリックします。



  9. 選択したテーブルのフィールドが変換フローパネルに表示され、設定をすることができます。
  10. データを取得するフィールドのみ選択します。



  11. ステップ名の変更や、説明の追加など、さらなる変更をすることができます。

  12. ステップの設定が完了したら、「適用」ボタンをクリックします。

    設定内容を保存するためには、「適用」ボタンをクリックしなくてはいけません。こちらをクリックする前に、別の場所をクリックすると、設定した内容は失われます。

  13. 設定したデータベーステーブルから取得されたデータが、データプレビューパネルに表示されます。



  14. 次に、以下の手順に従い、他のインプットステップを追加して、別のデータソースからデータをインポートし、設定をします。今回は、レポートからデータを取得します。
  15. インプットステップパネルから、レポートステップをドラッグします。
  16. ポップアップにレポート名を入力して、使用するレポートを選択します。



  17. 次にポップアップする画面にレポートのフィールドが表示されたら、「レポート追加」をクリックします。



  18. 変換フローパネルでレポートフィールドを設定するときは、「適用」ボタンをクリックします。



  19. データプレビューパネルに、設定したレポートのデータが表示されます。
  20. フローにマージステップを追加するには、以下の手順に従います。

  21. ステップビルダーのアイコンへマウスオーバーし、トランスフォーメーションステップパネルを展開して、マージステップをキャンバスへドラッグします。



  22. データベースインプットステップをマージステップと接続します。



  23. 同様に、レポートインプットステップとマージステップを接続します。
  24. 次に、マージステップをクリックして、設定を行います。変換フローパネルは、それに伴い更新されます。



  25. 結合のタイプを選択します。

    結合タイプ説明ダイアグラム
    内部結合(Inner Join)両方のテーブルで一致する値を持つレコードを返します。
    左外部結合(Left Outer Join)左のテーブルのレコードすべてと、右のテーブルから一致する値を持つレコードのみを返します。
    Right Outer Join(右外部結合)右のテーブルのレコードすべてと、左のテーブルから一致する値を持つレコードのみを返します。

    注意:結合タイプが選択されていない場合、システムは「クロス結合(Cross Join)」を呼び出します。この結合は、左のテーブルの各ロウ(列)と、右のテーブルのすべてのロウ(列)を結合するため、理想的な選択肢ではありませんが、テストデータを作成するために適用することができます。

  26. 左のフィールド(データベースインプットステップからのデータ)と、対応する右のフィールド(レポートインプットステップからのデータ)をマッピングします。
  27. 結合を追加する場合は、「結合条件追加」ボタンをクリックし、マッピング手順を繰り返します。
  28. 必要に応じて、削除アイコンをクリックすることで、結合フィールドを削除することができます。



  29. 結合設定が完了したら、「適用」ボタンをクリックします。



  30. データプレビューパネルに、マージステップの結果が表示されます。インプットステップに応じてフィールドが色分けして表示されることで、データの違いを簡単に識別することができます。



  31. トランスフォーメーションステップを追加することで、さらなるデータのトランスフォーメーションを継続することができます。
  32. 書き込み可能なデータベースへデータを保存する準備が整ったら、以下の手順に従います。
  33. アイコンにマウスオーバーして「アウトプットステップ)」パネルを展開し、「SQLデータベースにアウトプット」ステップをキャンバスへドラッグします。



  34. マージステップ(または、フロー内のこれより前のステップ)を、アウトプットステップに接続します。
    注意:デフォルトでは、アウトプットステップは赤色に強調して表示されることで、エラーが発生していることを示します。これはつまり、設定が完了していないことを意味します。



  35. 画面右側のパネルから、アウトプットステップの設定をします。こちらのステップの設定について詳細な情報は、こちらを参照してください。
  36. 上部のヘッダーメニューにある「実行」ボタンをクリックすることで、ドラフト(編集中)のフローを実行することができます。(これは、データプレビューパネル内のデータを使用して、簡易的な実行を実施します。)



  37. または、フローを完全実行するために保存します。「公開」ボタンをクリックしてください。



  38. 表示されるポップアップに、名前や適切なアクセス権などの詳細情報を入力します。



  39. 保存」ボタンをクリックします。

 

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